チャマダラ型セセリの吸い戻し行動(新生蝶 2017-No.22-23)

 
 ヒンヤリした朝は10℃、午前中は薄曇りでも陽射しが多かったのですが、午後には曇り空に変わり、最高気温は22℃どまりでした。
 
 
 
クロアゲハ(♂ アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科)
クロアゲハ
クロアゲハ
 お隣の裏の崖のツツジでは毎季黒系アゲハを見かけていて、勝手に入る訳にもいきませんから崖上の元畑から撮影しています。
 今季お初のクロアゲハが吸蜜に来ていましたが、見えない側で吸蜜することが多くどうしても飛翔狙いになります。
 
クロアゲハ
 通常は隠れている後翅表前縁の白い帯状の性標が見えます。
 
クロアゲハ
 見える場所でやっととまってくれましたが、連写モードなのでピントがもう一つです。(ウデ?)

 クロアゲハの出現時期は黒系アゲハの中でも早い部類なのですが、今季はこれまでで一番遅くなりました。
 
 
コチャバネセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)
コチャバネセセリ
コチャバネセセリ
 お昼過ぎに再度黒系アゲハ待ちをしていて、元畑の法面のツツジで見かけました。

 コチャバネセセリの出現時期は、2013を除き4月下旬から5月中旬ですが、その中では一番遅くなりました。


[2017 新生蝶初見(初撮)日一覧表]
 20172016201520142013
月日 順月日 順月日 順月日 順月日 順
モンキチョウ 3/22 1 4/6 6 4/24 3/28 3/25
ルリシジミ 3/23 2 3/21 3 3/20 3/28 3/17
モンシロチョウ 3/23 2 3/8 1 3/20 3/16 3/16
ベニシジミ 4/2 4 3/17 2 4/15 3/25 3/16
アゲハ 4/9 5 4/9 7 4/16 3/29 3/30
ツマキチョウ 4/13 6 4/9 7 4/17 4/10 4/2
ツバメシジミ 4/16 7 4/9 7 4/24 4/12 10 4/1
ヒメウラナミジ
ャノメ
 4/16 7 4/10 10 4/24 4/26 12 4/15 10
ヤマトシジミ 4/18 9 4/4 4 4/26 12 4/9 4/10
ミヤマセセリ 4/18 9     3/31 5/8 13
スジグロシロチ
ョウ
 4/18 9 4/20 12 4/25 11 4/27 13 4/15 10
トラフシジミ 4/22 12 4/12 11 4/12 4/14 11 4/16 12
キアゲハ 4/24 13 4/20 12 5/6 16 5/6 15 6/9 16
コツバメ 4/27 14 4/5 5 3/22 4/3 3/19
アオスジアゲハ 5/12 15 4/30 16 5/4 14 5/7 17 5/8 13
ツマグロヒョウ
モン
 5/14 16 4/20 12 5/4 14 5/11 17 5/13 14
クロアゲハ 5/16 17 4/26 15 5/5 15 5/6 15 5/13 14
コチャバネセセ
 5/16 17 5/12 17 4/26 12 4/27 13 6/27 17
※ 我が家周辺で2011年からの各季の4月末までに見かけた新生蝶を、今季の初見日
 順で5箇年分を整理しています。
  今季まだ見かけていない場合は昨季の初見日順です。
  ただし、初見が5月以降の場合、この18種内での相対的順位を表示していること
 があります。


 2011年以降のいずれかの4月末までに見かけたことのある新生蝶18種は、本日でめでたく?コンプしました。
 昨季、一昨季はミヤマセセリを見られなかったのですが、今季は総じてチョウの出現時期が遅かったとはいうもののコンプできたのは3年ぶりです。
 
 
ダイミョウセセリ(♂ セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科)
ダイミョウセセリ
 玄関先の通路の多分カラスの糞で、ダイミョウセセリが吸汁していました。

 翅表を見ると関東型に近い個体ですが、地域型の関係で、ここ3日連続して見かけているダイミョウセセリをまとめて掲載する予定でした。
 この個体もその際再掲する予定ですが、本日ばかりはすぐ記事にする必要が生じました。
 
ダイミョウセセリ
 デッキの上の糞に移動したので状況がよく見えるようになり、腹ばいになって腹端の撮影に執心しました。

 流石にオシッコしているかどうか見えませんが、腹端を曲げていて、その部分辺りから前方が濡れている上、口吻が濡れた場所に届いていることから吸い戻しを行っていることは確かなようです。

 吸い戻しとは、乾燥した糞を腹端を曲げて排泄した水分(要はオシッコ)で溶かし、吸汁しやすくして吸うもので、イチモンジセセリなど黒三角型のセセリチョウではしばしば見かけるのですが、チャマダラ型のセセリチョウでは初めてです。

 とまっている時のチャマダラ型のセセリチョウは通常開翅しているため、腹端などの撮影が難しいので、こんな写真は私が初めてではないかとの助平心がもたげてきました。

 ですが、こっそりではあるけれどよくお世話になっている輝(かがやき)さんの「大阪市とその周辺の蝶」に「ダイミョウセセリの吸い戻し」としてバッチリ掲載されていて、ギャフンと言わされました。

 何でもご存知の方はいらっしゃるものですねぇ。(^^ゞ
 
 
写真をクリックいただくと、大きくしてご覧いただけます。
 
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タグ: アゲハチョウ科  セセリチョウ科  吸い戻し 

Comment

No:9223|
カラス、ナガサキ、クロアゲハと3連続の綺麗なクロ系アゲハ堪能させてもらいました。
カラスも綺麗ですがナガサキアゲハの雌は私は初見のように思います。
綺麗なチョウですね。
過去の新生蝶18種すべて出そろったとはやはりチョウランドですね。今後さらに躍進(追加)の可能性が楽しみです。
ウマノスズクサ、チョウを払った翌日2鉢を確認して見ると葉裏にオレンジ色の小さな卵が8個も付いてました。
小さな植木なのに気付くとは、香り(匂い)を感知するんでしょうかね。
プラ鉢に入ったウマノスズクサと卵を撮りましたが一鉢だけ化粧鉢に移しました。
今、パソコンの調子が悪いので直れば載せますね。
No:9224|ダイミョウセセリ
こんばんは。

お出でいただきまして、ありがとうございました。
これがダイミョウセセリですね。
関西型でしょうか。

三重県中部が限界とのことですが、中部と言えば、津市以南になりますので、四日市のダイミョウセセリは、やはり、関東型という事になりますね。

明日、黒いアゲハ蝶をアップしております。
早めにおこしいただいて、解説をお願いします。
No:9226|hitori-shizuka さん
アオスジアゲハを黒系のアゲハの仲間入りさせるのに抵抗がありそうなことは理解できますが、ジャコウアゲハが入っていないのは産卵に来た♀を追い払うhitori-shizuka さんならではですね。^O^

今朝もウマノスズクサの葉裏を確認してみましたが、地植え分すら何もなかったですよ。まぁ産卵シーンを撮影したいとウマノスズクサを植えた思っている私ですから、私の見ていないうちに無断産卵されてもあちゃぁです。

ジャコウアゲハの卵より、ウマノスズクサをどのようにしたてているのか、そちらの方が気にかかります。
No:9227|mcnj さん
生物相が異なるのは、標高の違いや遠く離れた島を除けば、山の連なりくらいしか私には考えられません。
四国の動物相(植物相では特殊なものもある。)が本州と余り変わらないのは瀬戸内の島伝いに渡ったものと思われ、大きな川でもチョウが翔んで越えられないことはなさそうです。

変異のラインは直線であるハズもなく、南は鈴鹿山系からやはり関が原を経て伊吹山系につながっているのでしょうけれど、その北はどうなっているのか地理感覚に欠けているのでまた調べてみます。

そちらでのチョウの話しは、信州の方がいらっしゃるので私の出る幕はなさそうです。

No:9228|
こんばんわー

クロアゲハとコチャバネセセリは、どの位
離れた距離から撮影されてるのでしょうか。
常日頃、関心を持ってましたが聞き忘れてました。
そして、ダイミョウセセリ・・・
・鳥の糞が好き
・吸い戻し
は、初めて知りました。
uke-enさんのブログで色々と勉強させて頂いてますが
忘れないようにしなくては・・・。
No:9230|吸い戻し
ダイミョウセセリの吸い戻し、優れた観察記録ですね。
輝きさんの観察写真を見ると、確かに腹端を地面に接触させ、口吻も接触させているけど、肝心の糞の上が濡れるところが写っていません。一方、uke-enさんの写真では、吐出された液によって濡れており、吐出・吸い戻しの状況が証明されているのがお見事です。
No:9231|kucchan さん
レンズは100mmマクロですから、本来は小さいものを近づいて撮るのに適しているものです。横着してそればかりで飛翔撮影もしているのですから、なかなか満足な写真になりませんね。
望遠だと近くにピントが合いませんが、こういう時、換装して撮影するか、遠いところも撮影できるためもう1セットカメラを持つかでしょうね。

コチャバネセセリは3~4m、クロアゲハは5~8mほどでしょうか。

セセリチョウは獣糞が好きですし、サトキマダラヒカゲなど結構好きなチョウもいます。
吸い戻しは、右側のタグ中の吸い戻しをクリックしていただくと、過去記事が一覧で出てきますよ。

私も、右向いて左を向いたら忘れていることがよくあります。興味のあることは忘れにくいハズですが、記憶も怪しくなっていますよ。
No:9232|twoguitar さん
ありがとうございます。そうおっしゃっていただく方をお待ち申し上げていましたよ。(^^ゞ

濡れているのがよく分かるデッキの上というチャンスに恵まれたので、何とかモノにしたいと必死でした。
デッキの上にカメラを置ければいいのですが、音や振動で逃げられるかも知れないと、匍匐前進しました。

ただ、輝きさんが地面での吸い戻しに気づかれたこと、腹端を曲げていない段階も載せていること(私も撮影しましたが、残念ながら分かりにくい。)などは、優れたところだと感心しています。

カラスは、ツバメの巣を荒らしたり、スモモなどを取ったり、糞を落としたりで、ご他聞に漏れず我が家でも嫌われ者ですが、この時ばかりはカラス様々でしたよ。
No:9233|吸い戻し行動 !!
おはようございます。

「お初のクロアゲハ」が 薄桃色のツツジで吸蜜・・この吸ったものを戻してどうするの?
お先走りのわたくしめは、読み進めて この現実にクラクラしたものでございます。

「チャマダラ型セセリの吸い戻し行動」
ダイミョウセセリさま
「名にしおわばいざ言問はん」どころではない衝撃。
まったくの生きる知恵を持ち合わせていたお大名さまだったのですね。
「決定的瞬間」を撮られてブログに載せてくださったので 知ることができました。ありがとうございます。
他のチョウでも同じ行動を見られていたのですね~。

私が義母の家の庭で見ていた 「ミヤマカラスアゲハ」や「スミナガシ」は単に「ばっちぃもの=腐ったジャガイモを出していた所、とかで吸っていた)で 驚いていたものです。そのころは「チョウは花に来るもの」と思っていたものでしたから。ふ~。

コメントより
「右向いて左を向いたら忘れていることがよくあります」
あ、これ。
今度
「ニワトリ年生まれ?」と訊かれたら
「いえいえ 右向いて左向いたら・・」と答えておきます。
ん?なんのことやら、とお思いでしょうが捨て置きください。
No:9234|
uke-enさん、こんにちは。
いつも蝶々さんの美しいお写真を
楽しませていただいています。
どんなに拝読しても
アゲハは黒色と黄色、
ちっこいのはみんなセセリ、
くらいにしか頭の中で分類できませんが
uke-enさんの知識の豊富さに感動しています。
それで本日(5/18)の「ねこっちー!」に
我が家のキアゲハさんが
巣立っていった様子を
載せていますのでぜひご覧くださいね♪

 ひどい困難を乗り越えたんにゃ 黒猫ぎん

 巣立てて本当によかったです♪  灰猫ソラ
No:9235|
少し時間を取ろうとしましたがホタルの総会が近づきました。
誰も総会準備をするようでもなく、やっぱり私の担当です。
そんなわけで蝶の遊びの時間はとれませんが
初の幼虫も出てきたので近々ブログ登場をと思っています。
No:9236|take さん
シュールな説?ですねぇ。
親チョウがイモムシに吐き戻して給餌するなんてことがあれば、シャッターチャンスが増えるのにと思いましたよ。(^^ゞ

ダイミョウセセリが吸い戻しをするなんて考えてもいなかったのに、糞の上にとまったらすぐ思い浮かびました。通路上で腹ばいになっていれば、服が汚れて何してたと家内に叱られたでしょうね。
黒三角のセセリチョウなら足元はオープンですから、撮影もしやすいですよ。

腐汁を吸うのも同じことで、セセリチョウ以外は乾いたものでも溶かして吸うテクニックを持っていないようですね。ただ、ミヤマカラスアゲハも吸汁するとは知りませんでした。

「鷄は三歩歩くと忘れる」でしたかね。
実家の讃岐でも当地でも、誰かが言ってたとことがない話しです。
芸をしないからといって、人間に仕込まれ芸をするのがエライ訳じゃありません。♀が産む卵は、昔は安くて貴重な栄養源だったですのにね。
No:9237|mimi さん
私の方は下手の横好きで、mimi さんは好きこそものの上手なれでしょうか。
ご趣味の多彩さには、とてもついて行けません。

キアゲハは無事羽化できてよかったですねぇ。それもこれも、嫌がられずに蛹を救出しておかれたからですよ。
陰徳あれば陽報ありですね。
No:9238|自然を尋ねる人さん
ホタルの会の役職は退任されたのでしょうか。そうでなければ事務局長さんですし、連絡先はご自身の携帯のまま?でしょうし、ブログはあるし、あの方がいらっしゃるからと皆さん頼りにされているように拝察しますね。

担ってきた方がやめてしまっても、案外組織運営が回っていくことも少なくなく、ご年齢を考慮させていただければそろそろ決断の時期でしょうか。

張り合いがなくなると思われるかも知れませんが、趣味に生きるのも楽しいですよ。

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